パプアニューギニア モアンティ ピーベリー

ピーベリーのコーヒーとそのストーリーは私たちに楽しい驚きを与えてくれます。通常、コーヒーチェリーの中では2つの楕円形の種子がお互いの平らな面を挟んで向かい合う形で成長します。ですが、まれにそのうちの片方だけが成長することがあります。その形は可愛らしいまん丸となり、ピーベリーと呼ばれます。そして、ひとつの種子に栄養が集まることで、ピーベリーは凝縮した力強い風味を生みだすことがあります。生産者たちはコーヒー豆を収穫し加工した後、たくさんのコーヒーの中からピーベリーだけを丁寧に手作業でより分けます。パプアニューギニアの小規模生産者たちから届いたこのピーベリーだけを集めたロットは、この地域の小規模生産者たちとのつながりを育んできた女性リーダー、モアンティ イセさんの献身的な働きの賜物です。

パプアニューギニアは、オーストラリアの北、赤道のすぐ南に位置しています。モアンティ イセさんはパプアニューギニアのコーヒー産業における女性の地位や、より高品質な栽培や加工法を変革へと導き将来を明るく照らす希望の光のような存在となっています。
モアンティ イセさんは地域のコーヒー業界で独自のネットワークを作りあげた先駆者として名高い女性であり、パプアニューギニアにおけるコーヒー産業の変革の大きな原動力となりました。これは、男性の影響力が強いパプアニューギニアでは非常に珍しいことです。
モアンティさんのネットワークは2012年に設立され、今日では何百軒もの小規模生産者をサポートするまでに成長しました。
小規模生産者たちは自分たちのコーヒーを収穫すると、ハンドパルパーと呼ばれる手回し式の機械を使用してコーヒーチェリーから果肉を取り除き、中のコーヒー豆を乾燥させます。豆の周りのパーチメントと呼ばれる層まで乾いたらコーヒー豆はモアンティさんたちによって集荷場に集められます。そして、集められたコーヒー豆はその後の工程を行う加工場へと運ばれます。
このピーベリーも、モアンティさんのこのネットワークを通して私たちに届けられました。私たちはピーベリーがもつ可愛らしく興味をそそる見た目が大好きです。そして、その丸い形が高い密度と濃厚な味わいや甘みを物語るものであることにも大きな喜びを感じます。

私たちはパプアニューギニアという素晴らしい生産地と、モアンティさんを中心とした人々のつながり、そしてこの魔法のような小さな丸い豆がもつ味わいを愛してやみません。