サンドライド エチオピア ケイオン マウンテン

このコーヒーを届けてくれたケイオン マウンテン農園は、コーヒー生産の手順ひとつひとつに常に正面から向き合い、決して近道はしないという高い志と情熱を持っています。
エチオピアで栽培されるコーヒーは商品として出荷される際、数多くの農園の豆がブレンドされることが一般的です。これに対してケイオン マウンテン農園は、栽培したコーヒーを独自で加工し出荷することができる設備を持っている、エチオピアでは珍しい単一農園のコーヒー生産者です。
ケイオン マウンテン農園ではその土地の活用方法も特徴的です。手間ひまかけてコーヒーの木の剪定を行っているだけでなく、農園のおよそ半分は、この地域原産の木々をシェードツリーとして育てるのに使われています。これにより、コーヒーの発祥の地として世界的に知られているエチオピアがもつ独特の生態系を守っています。
このロットは、コーヒーチェリーを「アフリカンベッド」と呼ばれる専用の台の上に広げて、太陽の下で乾燥させました。これにより乾燥式コーヒーの特徴であるコーヒーチェリーの果肉からくる豊かな風味をもつコーヒー豆になりました。
私たちはサンドライド（乾燥式）のコーヒーを味わうとき、いつも特別なワクワクとした気分になります。そのコーヒーがケイオン マウンテン農園のように高い加工技術と素晴らしい情熱をもった生産者から届いたものであれば、なおさらです。

アフリカの東部に位置するエチオピアはコーヒー発祥の地として知られています。そして、コーヒーはエチオピアの文化の中で特別なものとされています。エチオピアでは、コーヒーをいれる儀式、「コーヒーセレモニー」が今も社交の場として生活に根付いています。このセレモニーはコーヒー豆を焙煎し挽いて抽出するまでの全工程に及ぶものです。

ケイオン マウンテン農園はエチオピアの首都アジスアベバの南、約500kmのシャキソという町にあります。この農園は社会と環境にとって責任ある形で高品質なコーヒーを生産することを目的に、2012年に設立されました。「ケイオン」とは「ゴール（目標）」という意味です。素晴らしいコーヒーのために大切にコーヒーの木を育てたいという志の高い生産者の情熱を表しています。

砂と粘土を含む肥沃な土壌をもつ農園では、コーヒーの木だけではなくシェードツリーとして地域原産の木々も多く育てられています。そして、敷地内には乾燥式加工の設備や水洗式加工場、機械化された果肉除去機などが完備されているため、熟したコーヒーチェリーを加工して、生豆にしてから市場に送り出すことができます。

このカードのデザインはケイオン マウンテン農園のコーヒーの加工法から着想を得ています。表情豊かなシルエットと温かみのある色合いは、果肉のついたまま乾燥するコーヒーチェリーや加工されたコーヒーの甘みを伴った風味を表現しています。