コロンビア フィンカ ラ パルメラ

1969年、オクタビオ ロドリゲス レストレポ博士はコロンビアの西部にあるカルダス県の環境に魅了され、その肥沃な土壌に彼の最初のコーヒーの木を植えました。その後、このフィンカ ラ パルメラ(パルメラ農園)の経営はロドリゲス一家の次の世代に引き継がれ、変わらぬ情熱が注がれつつ、今も手入れがなされています。
コロンビアの伝統的なコーヒーの加工方法は水洗式です。このコーヒーに用いられた乾燥式加工法には、長い時間と忍耐強さ、そして高い技術が求められるにもかかわらず、新しい挑戦を恐れないパルメラ農園の人々は、乾燥式加工法に取り組むことにしたのです。
この甘いトロピカルフルーツのような風味とシロップのような口当たりをもつコーヒーは、スターバックスにとって素晴らしい発見でした。この一杯は、コロンビアのコーヒーの新しい時代の幕開けを飾るような存在です。

コロンビアは、世界でも5本の指に入るコーヒー生産国です。コロンビアの広大な土地には、コーヒー栽培に最適な微気候の地域がいくつも存在しています。

スターバックスは、コロンビアのコーヒー産業を支援し、コーヒー生産者たちのパートナーとなっていくために、2013年、コロンビアのマニサレスにファーマーサポートセンターを開設しました。パルメラ農園はそこからからおよそ60kmの位置にあります。

オクタビオ ロドリゲス レストレポ博士は学校で医学を学んだ後、1969年に6ヘクタールの農園を購入しました。その後、数十年もの歳月をかけてパルメラ農園を大きく成長させ、今では160ヘクタールを超える面積を誇るようになりました。そして、そのうち21ヘクタールは自然のままの状態を残し、環境の保全に取り組んでいます。

パルメラ農園はコロンビアでは珍しい、乾燥式加工法の技術と実績をもつ農園です。パルメラ農園の乾燥式加工の工程には120時間以上の時間が費やされます。パルメラ農園では、乾燥式加工法で一般的な乾燥棚やパティオではなく、3階建てのステンレス製のサイロを使ってコーヒーチェリーを乾燥させます。

このデザインには、このコーヒーが栽培・加工された場所である、コロンビアの西部に連なる雄大な山々が描かれています。細部まで手書きでデザインされたいくつものモチーフや模様は、乾燥式のコーヒーの生産に欠かすことのできない長い時間、忍耐、そして高い技術を表現しています。
また、表情豊かで鮮やかな色彩は、このコーヒーのもつ甘いトロピカルフルーツのような風味とシロップのような口当たりを強調しています。そして、ロドリゲス一家のコーヒーへのあふれる情熱を表現するため、“COLOMBIA”の文字もこのカードのために書き起こしました。